2019年2月農林水産省【家庭備蓄委員会委員】報告
2018年12月～2019年2月まで4回に渡り、農林水産省『あって良かった！食糧の家庭備蓄懇談会』にて、弊協会代表長柴美恵が委員の任命を受け、任務を務めて参りました。
南海トラフ地震や首都直下型地震などの大きな災害が発生した場合、政府や自治体だけでは物資が足りず、多くの人々が「食糧不足」に苦しむことになります。また避難所も収容しきれず、人々が溢れる状況が懸念されています。そこで政府は、無事な建物や避難を要しない地域では『自宅待機』『事業所待機』が出来るようにと、各自の食料備蓄を呼びかけています。防災備蓄は家庭のみならず、事業所でも早急に必要とされています。
しかし、なかなか各自の備蓄が進まない問題から、各専門家6名が参加し、『家庭備蓄』が推進される方法を議論をして参りました。
名古屋工業大学大学院 工業研究科 社会工学専攻 教授の渡辺研司様が座長を務めて下さり、かた苦しさもなく、毎回終始穏やかな雰囲気で行われました。
それぞれがプレゼンを行い、意見や情報が出され、その中で「何を」「どのように伝えたらよいか」を議論してきました。全員の目的は『家庭備蓄の普及』です。災害時を乗り越えるためにと、人々を思う気持ちは職員の皆さまも関係者も誰もが同じでした。
第2回目で長柴がプレゼンをさせていただきました。その日、『防災備蓄収納』のサンプル版として展示されていたのですが、収納が優先となり、アイテムが混在していたので直させていただきました。
●ポイントは「同種類でまとめる」もしくは「目的別でまとめる」
●缶詰でも、左は「食材」になるもの。右は「フルーツ」や軽食に使うもの（この場ではコーンは軽食とする）。寝かせて入れることで食材が一目でわかりやすくなります。
●こちらのボックスは「主食」
●左のカゴ「乾物」。●右のカゴ「汁」
●他に、水。米。常温で保存出来る野菜。
●1日の献立ごとにボックスに入れる方法もあります。
●食品以外に備えておきたいものも展示されていました。家具転倒防止グッズ、携帯電話バッテリー充電器、ライトなどなど。
●本委員会の委員の皆さま（右から）
・名古屋工業大学大学院 工業研究科 社会工学専攻 教授 渡辺研司様
・一般社団法人日本災害食学会 理事・副会長 別府 茂様
・NPO法人 プラス・アーツ理事長 永田宏和様（代理）
・NPO法人 ママプラグ理事 アクティブ防災事業 代表 冨川万美様
・アサヒグループ食品株式会社 食品事業本部 食品マーケティング部担当課長 真鍋太郎様
・一般社団法人 防災備蓄収納プランナー協会 代表理事 長柴美恵
2019年3月1日発行『日刊酪農経済通信』15436号にて、備蓄食糧ガイド作成に向けての最終的な議論の様子とともに委員全員の記念写真が掲載されました。
この度、錚々たる方々がお集まりの中、私も委員として参加させていただきましたことは大変恐縮で、本当に光栄なことです。
弊協会発行『防災備蓄収納1級プランナー』テキスト、及び、『防災備蓄・耐震グッズリスト』にある『1週間の献立表』を監修くださいました別府様とご一緒させていただけましたことは、個人的に本当に嬉しいことでした。
委員である以上、責任は重く、私の今回の役割である『防災備蓄収納』をいかにわかりやすく伝えるかに使命を感じておりました。また、委員の皆さまのご意見から多くのことを学ばせていただけました。
『要配慮者』の食糧備蓄も決して人ごとではないと思います。災害によって体調を崩したり、アレルギーを発症する可能性もあるでしょう。乳幼児は大人が守ってあげなければなりません。今は若くても、数十年後は高齢者の年齢になることでしょう。
どのような人でも、どのような環境でも、命をつなぐためには絶対に欠かせない食糧備蓄であることを、防災備蓄収納プランナーの活動の中でもっとしっかりと伝えていきたいと思います。
今回の資料が発表されましたら弊協会でもご紹介して参ります。
そして、人々が災害を乗り越えていけますよう、防災備蓄の普及に寄与して参ります。
代表理事 長柴美恵
●代表理事 収納ドクター@長柴美恵
これまでの事業を手放し、2006年3月に収納ドクターとして活動を開始。モノ・紙・時間を整理し、住まいやオフィスの整理収納片付け業務を行う。2009年から講師業務を始め、年80回以上の講座講演を行ってきた。また、企業のプロジェクトチームに係る業務も行う。これまでの経験から、代表理事として2016年6月『防災備蓄収納プランナー協会』設立。
企業、団体様での出張講演、メディア出演多数。経営者歴28年。3人の子どもを育て上げた母でもある。
防災備蓄収納プランナー／防災士／時間整理マイスター／整理収納お片付けコンサルタント／ファイリングデザイナー／メンタルヘルスマネジメント(ラインケア)／調理師／危険物乙種4類
