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2021-11-01

2011年にやっていた懐中電灯をランタンにする方法

2011年の東日本大震災後、関東で「計画停電」が行われました。初めて、街の明かりが全て消える経験をしました。当時わが家では”たった1つの明かり”しか用意をしておらず、「照明」の大切を痛感した夜でした。

その”たった1つの明かり”でどうやって過ごしたのか?

もう無いだろうと諦めていた写真を10年ぶりに発見することが出来ましたので紹介いたします。

●停電の夜

わが家には実家からもらってきたこの懐中電灯しかありませんでした。いいえ、こんなに大きいし、1つあれば十分だと思っていました。
20年ものです。上と下に電球が付いています。子どものころ、遠くを照らして遊んでいたことを思い出します。それよりも「電球の懐中電灯」の寿命すら考えていませんでした。

ところが、実際真っ暗になると”この1つ”では役に立ちません。

懐中電灯は遠くまで照らせても一方しか照らせません。家の中では上向きにして立てて置き、天井だけがものすごく明るくなっています。部屋全体は暗く、手元の不自由さを感じました。

わかりやすいように写真を明るく加工しましたが、実際はこんなに明るくなかったと思います。加工してもかなり暗いことがわかりますね。食事をしていても気持ちまで暗くなりそうです。

●ランタンになった!?

翌日息子が、ペットボトルに水を入れて置いてみて!と言います。ラジオで聞いたそうなので1リットルのペットボトルを置いて試してみると!

ペットボトルの中の水が反射して部屋が明るくなりました!家族の顔を見ながら食事が出来ました。当時の私は「ランタン」というものを知らなかったので、初めからこういうものが売られていたら良いのにと思うほど感動しました(笑)

こちらの写真もわかりやすいように明るく加工しましたが、実際はここまで明るくありません。携帯電話の電池式充電器を使ってみんなで小さなテレビを一緒に見ながら大笑いして団らんの時間を過ごしました。

実際には計画通りの時間に停止にならなかった計画停電でしたが、これくらいの程度で済んだことがありがたく、1つの訓練と捉え、家族の応用力と逞しさを垣間見ることが出来ました。災害時は知恵の出し合いがものすごく重要で、生きるための考える力の大切さを強く感じたときでした。

指定された時間通りに停止せず、予定外の停電が起きました。これは、きれいに線を引いた地域別ではなく、電気の供給エリアが変電所など送電設備によって決まるため、県境など一般的な区分とは異なるためだそうです。今後のためにもこれはぜひ知っておきたいことですよね!
私もこの事情を知ってからは逆に気が楽になり、想定外の時間に停止したときは「さぁーどうする?」と家族で考える時間を楽しむことにしていました。
 
当時記録した私のブログ記事もありました。
 
 
あれほど月だけの明るさを体験したことはないと思います。「明かり」は人の心も大きく左右すると思いました。今回のような手段もありますが、ペットボトルも水もなければ出来ないことです。また、立たせることが出来た懐中電灯からこそ出来た方法ですので、初めから「ランタン」をぜひご用意ください。いまは平常時でも使用出来るお洒落ランタンも販売されていますから。
▼参考
e-classy
 
災害が起きてもみんなの笑顔が見られる食卓になりますことを願います。

代表 長柴美恵

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