空振りならみんなで笑って帰ればいい!
怒る必要はない。遅かったら笑えなくなるから。
私は協会設立前からずっと言い続けてきました。
2019年、巨大台風を「待つ」際の異様な心理状態を経験しました。人生の中で大きな台風は経験しているはずですが、仕事からアンテナや受け止め方が変わったのだと思います。
巨大台風が関東直撃というニュースが数日前から流れていました。
15号では千葉県が大きな被害に見舞われ、冷めやらぬ1ヶ月後に19号がやってくる。
19号が来る前に一人暮らしの母をわが家に連れてきました。非常持ち出し袋も持参です。
わが家は防災備蓄をしていますので特別な買い物はなかったのですが、視察も含めて買い出しに行ってみました。皆さんものすごい量をカートンに乗せています。商品棚はガラガラです。
買い出しに出遅れたような家族が「アレもない!コレもない!」と焦っている様子が伺えました。
「モノへの不安がないということはこんなにも冷静に、情報収集と行動のイメージに集中できる精神的な余裕が生まれる」ということを私自身が経験しました。
前日、母に迎えに行くことを伝えると「明日(台風が来る当日)待っているね~」と呑気な返事が返ってきました。「明日では遅いよ。川が氾濫したら迎えに行けないよ!」と言うと、危機に気付いたようで宿泊準備をして私の到着を待っていました。高齢の母を一人にさせていたら、心配で私が落ち着かなかったと思うし、母も一人だったら、表に出たり、要らぬことをしてケガをしたかも知れません。
結局何も被害はなく「こんな事でもないと泊まることはないよね~何もなくて良かったね~」と笑いながら母を送ることができ、空振りでも早めの避難は大切だと強く感じました。
どうか早め早めに行動してください。自身と家族の命を守ってください。
自然災害は止められませんので、防災備蓄の準備と安全な場所で待機されますことを願います。
代表 長柴美恵