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2021-07-30

「排水禁止」はトイレだけではない

災害によって下水管の破損や下水道施設の運転が停止など、排水が出来ない状態になればトイレの水を流すことは出来ません。そのため『トイレ凝固剤』の備えが必要です。

しかし!

排水が出来ないということは、全ての排水溝から水を流すことは出来ないということです!

キッチンも水を流すことは出来ません。飲み残しの飲料や汁も調理水も流すことは出来ません。少々の水なら牛乳パックに新聞紙を詰めて処理出来ますが、限界がありますね。

浴室や洗面所も同じです。うがいの水はどこへ出せばいいのでしょうか?

このようなときにも『トイレの凝固剤』が役立ちます。

大量吸収のタイプでは1リットルくらいまで対応出来るものもあります。

とくに集合住宅の場合は、停電で排水が出来なくなることもあります。途中で排水パイプが損傷すればそこから漏れます。汚物の逆流や下階に被害を及ぼす可能性もあります。災害時の排水は十分な注意が必要なのです。

 

断水は命にも関わるほど大変な事態ですが、流せないことも重大です。毎日なにも考えずに当たり前に出来ていたことが出来なくなるのが災害です。水の用意は必須ですが、排水の代わりになる方法も今から考えて用意しておきましょう。

「排水出来ない」という経験をしていない私だったので、「停電で水が流せなくなる可能性もある」と知ったとき、いろんな不自由さが頭をよぎりました。

 

洗濯水など、庭があるお宅は庭に流せる?目の前の道路に水まきする?マンションなど大所帯の集合住宅の全世帯が道路に撒いたら?ベランダの雨どいなら流せる?ゴミが入っていたら雨どいが詰まる。

もう想像が止まりませんでした。

 

なので、私はトイレ用よりも大きめの「水のう用」の袋と凝固剤も用意しています。

汚水&汚物の街にならないように皆さんも用意しておいてくださいね。

 

代表 長柴美恵

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