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2018-11-27

電化製品のプラグに注意!停電時にブレーカーを落す理由

災害で停電が発生した際は、『通電火災』を防ぐためにブレーカーを落してください。

 

『通電火災』とは?

大規模な地震などに伴う停電が復旧した際に発生する火災です。可燃物と接触していた電化製品からの発火や電気配線がショートして発火することが原因です。

1)平常時もプラグに注意!

受講者が、壁の長さを計測をする際、テレビ裏にコンベックス(メージャー)を伸ばし、手探りで計っていたところ、プラグに触れ、火花が出た実際の例です。

2)原因解説

通常プラグは、根元までしっかりと入っています。何かが落下してもプラグに直接触れる可能性は低いです。

ただし、紙などの薄いモノが挟まる可能性はあります。

しかし今回は、自宅ではない場所だったこともあり、テレビの裏にコンセントがあることを知らず、さらにプラグが抜けていたことも気付くことが出来ない環境でした。

このような環境を知らずに、伸ばしたコンベックスがプラグに触れてしまったわけです。「計測部分」は金属製でしたが、ストッパーで留め、本体を持っていたため、ケガがなかったことが幸いです。

万が一、プラグが抜け、可燃物が挟まっていたり、金属製のモノが挟まっていれば大事に至ることもあります。ホコリが溜まっていても発火の恐れがあります。

使用するコンセントは、常に目視出来るように家具を配置することも大切です。

3)もしも、災害時だったら

災害で避難している状況では、もし、プラグが緩み何かが挟まって発火しても、初期消火が出来ません。特に大きな地震で家財の転倒や落下があった場合、『通電火災』の危険性が増します。

災害により停電になった場合は下記の手順を行ってください。

1)ブレーカーを落す(とくに避難で留守にする場合は必ず行ってください)

2)全ての電化製品のプラグをコンセントから抜く。そのためにも、コンセントは家具などの裏で隠れないように日頃から家具の配置に注意する

3)電気の復旧後、コンセントからプラグが全て抜けていることを確認してから、『ブレーカー』のスイッチを元に戻す

4)電化製品の電源がOFFであること、電化製品や電気配線が破損していないなどの安全を確認してから使用する電化製品の電源を入れる

ご存知ですか?

ブレーカーを入れると、勝手に炊飯の続きがはじまることを。

 

夕飯時、キッチンの電気を使い過ぎて、ブレーカーを落してしまうことがあります。

炊飯器にスイッチを入れたあとにブレーカーが落ちたとき、「ご飯はどうなるの?」と慌てたことがありますが、ブレーカーを入れたら続きの炊飯がはじまりました。いまもそうです。

私の家の炊飯器が古いのでしょうか。最近の炊飯器の仕組みはわかりません。

 

日常では続きの炊飯がはじまり助かりますが、もしも災害が起きたら?と思うと怖くなります。

炊飯中に停電し、避難する事態になり、しばらく帰宅できない状況中に電気が復旧した場合も、いつものように炊飯がはじまり、何日も保温がされるのだろうか?と思うと恐ろしくなりました。

 

初期消火が出来ない状況では、大火災になる可能性があります。

今回の『コンベックス(メージャー)の事故』では大事に至りませんでしたが、プラグの注意点を再確認し、改めてブレーカーを落す必要性を痛感いたしました。皆さまも日頃から、コンセントの使用には十分ご注意ください。

 

代表 長柴美恵

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