災害後の復旧が進まなくても、生活は続きます。先に話した「飲む」「食べる」「出す」「休む」はもちろん継続です。
自宅が被害に遭われた方は避難所で、自宅が無事だった方はご自宅で生活します。しかし、停電や断水、物資不足の可能性は否めず、生活のストレスが溜まり始めます。そのために備えておきたいものがあります。
[食事]炭水化物ばかりの食事に嫌気がさしてきます。常温の食事ばかりでは喉が通らなくなります。まだ生鮮食品が手に入らない可能性もありますので、レトルト食品や缶詰の食材が役に立ちます。暖かい具だくさんのスープを飲むだけでも身も心も温まります。コンロの用意が必要です。屋内での火気使用は十分に注意してください。
[衛生]口腔衛生を保つためのマスク、歯ブラシ、液体歯磨きなど。身体衛生のための体拭きウエットテッシュ、トイレットペーパー、消毒液など。ちなみに、ベビー用おしりふきは大人の体拭きにも重宝します。頭皮の清潔保持にも使えます。
[洗濯]断水や停電になれば困難です。下着を多めに用意することや少量の水で洗える方法を考えておきましょう。また、井戸水が出るお宅や施設が水を提供してくれる場合があります。生活用水の給水についても自治体のホームページ等で確認しておきます。
[連絡・情報]大切なご家族や友人との連絡は安心と気持ちの支えになり、とても重要なものです。また、商品入荷・入浴開放・交通事情・復旧状況などを知るために情報収集もしたいところです。
いまの時代、スマホやパソコンが使えないこと自体が不安になると思いますので、スマホ充電器やポータブル電源の用意をおすすめします。
[通勤・通学]徐々に登校も出勤もはじまります。交通状況の事前確認は大切です。安全な経路と危険な経路を調べ、二次被害にならないよう注意が必要です。また、食事の提供が困難な場合もありますので、昼食についての確認をしておきます。