toggle
2022-08-26

【乳幼児災害対策】孫のために備えているモノと避難部屋

防災備蓄は乳児・幼児・高齢者・食事制限のある方の分も必要です。

私は子育てを終え、子ども全員が独立したところですが、今は3歳児と乳児の孫がいます。遊びに来たとき、安心して待機できるように乳幼児の備えもしています。

今年、ちょうど子世帯が遊びに来た時に地震が発生したことがあります。そのとき”親”がとった行動も最後にお話しします。

私の子育てのころ(平成一桁時代)は、水道水を沸かして飲ませていたけど、今はダメ?大人の水もダメ?と思いながら、硬水はダメ?とか色々あるようですね。そうなるとややこしいので赤ちゃん用の水を用意しています。

●ミルク

私は母乳で育ててきたので、当時の子どもの防災備蓄に「ミルク」は全く考えもしなかったのですが、大きな災害時では強いストレスから母乳が出なくなるお母さんもいるようです。

東日本大震災後にそれを知ったときは無知だった自分を恐ろしく思いました。

そこで”親”になった子どもたちに教えているのが液体ミルクの存在です。

2018年8⽉8⽇に⽇本でも乳児⽤液体ミルクの製造・販売が解禁されました。

ミルクしか生きるすべがない乳児にとっては命に関わるとっても大切なものです。孫が産まれる度に”親”に液体ミルクを教えています。しかし、重要な注意があります。それは保存温度です。

今年の夏、エアコンが付いていない部屋では気温30度を超えていました。

自宅のどこで保管すべきなのか?エアコンが切られた店頭は何度なのか?と心配してしまいます。”親”である子どもたちにも保管温度の注意をした上で検討させています。基本的には液体ミルクよりも粉ミルクを常備しているようですが、猛暑以外の季節では持っていたい備蓄だと、私個人は思っています。

*注意をご確認の上、親御さんの責任のもとでご検討ください。

●液体ミルクの試飲

生後5か月弱、ゴールデンウィークの時期に飲ませてみました。

缶の蓋を開け、付属のパーツを付けます。缶と「ちくび」をつなげるものです。

付属の「ちくび」を付けます。これだけでセット完了です。本当に便利ですね!

実際に飲んでくれるかが心配・・。しかし、いつも飲んでいるミルクと同じ「ほほえみ」のせいでしょうか。抵抗なく飲んでくれました。

ただし!

内容量が240mlなので生後5か月では飲み切れませんでした。

注意として、余った分を残しておくことはできず、全て処分です。

災害時は止むを得ませんが、平常時に捨てるのはもったいない!「災害食品を廃棄させないプロジェクト」入りでしょう!残った分は、珈琲のミルク代わりに、牛乳に混ぜるなどで消費できますが、他にも試してみたいと思います。

私は母乳だったので子どもが哺乳瓶の「ちくび」を受け付けてくれず、どこへ行くにも一緒だったことに不安もありました。唯一混合だったのが3番目の子。ミルク代もかかりますが、親がいなくても大丈夫!という安堵感は、災害時にも通じるのではないかと思います。

赤ちゃんがミルクに慣れておくことも災害対策として大切なことかも知れませんね。

●おしりふき

断水した際、入浴代わりの身体衛生にウエットタオルは欠かせません。とくに、オムツを付けた乳幼児には必須です。新陳代謝も活発ですのでお尻以外でも使える「おしりふき」は多めに常備しています。

ベビーソープは入浴できない場合は使えませんが、ベビーオイルや沐浴剤も体拭きにおすすめです。もちろん大人にも使えます。

*いずれも赤ちゃんの肌によって異なりますので親御さんの責任のもとでご検討ください。

ベビー用おしりふきは、大人の身体衛生にもおすすめです!私のためにも持っています。

お湯に沐浴剤を入れてガーゼに浸して体拭きに。わが子のときも重宝しました。

●他の備え

子世帯が遊びに来るときはそれぞれ必要なモノを持参してくるので一時的な待機はできます。しかし、長引いたときのことも考えると心配になります。

乳幼児も使えるものとして

  • 爪きりハサミ
  • ベビークリーム
  • ガーゼ
  • さらし
  • ベビー毛布(外にも持ち出ししやすい)
  • 哺乳瓶洗い用ブラシ
  • 冷凍野菜(離乳食)
  • 冷凍ご飯(離乳食)
  • おもちゃ

などなど。他は大人用のもので回せます。オムツ、ミルク、離乳食、着替えは個別の用意が必要です。

 

平成の子育て時代よりも今はかなりベビー用品も進化していますので防災備蓄になるものも沢山ありますね。私もママパパの気持ちになって年齢別の子どもの備えを進めていきます。

●わが家の避難部屋

子どもが全員独立したので1つの部屋を「わが家の避難部屋」にしています。

大きく揺れる前に、グラッと来たら先ずその場所に体を移動します。

 

「地震が来たら机の下に!」と言いますが、大きく揺れてからでは身動きできません。踏ん張ることが精一杯で机の下にもぐろうにも体が思うように動けません。なので私は講座で「1~2畳でいいから家の中に避難場所を確保しましょう」とお話ししています。

子どもたちがまだいた頃でも常に「2畳の避難場所」を確保していました。殺風景だった息子の部屋も避難場所になりました。

*家の中の避難場所とは

  1. 上に照明機器がない
  2. 家具がない、もしくは転倒方向ではない
  3. モノが飛んで来そうな方向ではない
  4. 窓ガラスから離れている
  5. 1~4のすべての条件で、1畳以上のスペース

 

「そんなスペースなんてない!」ではなく、命を優先に考えれば作れます。

そこは、廊下かも知れないし、脱衣所かも知れません(洗面台の鏡は割れる可能性有り)。もしくは、1部屋にモノを集中させて子供部屋はモノを少なくする方法もあります。どこでもいいのですが、先ずは命を守るための「安全な避難場所」を用意しましょう。それでもむずかしい場合は、頻度の少ないモノはレンタル収納などを利用するのもよいと思います。

さて、わが家の避難場所ですが、6畳の部屋には家具がなく、ランタン、ラジオ、災害用スリッパ、持出し袋、ヘルメットなどの防災グッズがあるだけです。その部屋にある押入れには防災備蓄があります。万が一閉じ込められてもしばらくはこの部屋で過ごせます。

子どもたちが来た時のためにも空っぽにしておきたい安全確保の部屋です。

●わが家で地震が発生!

娘世帯が遊びにきたとき、地震が発生しました。スマホの地震速報が鳴りました。小さな子どもが来ているので私も内心ドキドキです。緊張が走ります。

アラートが鳴った瞬間、娘夫婦は子どもを抱えて「避難部屋」へすぐに移動し、娘の夫が即座に抱っこ紐で子どもを抱えていました。娘はバッグから出していた荷物を整えています。

この光景を見たとき「大丈夫!」だと安心しましたね~。

結局震度3で大きな揺れには至りませんでしたが、”親”になったわが子を心強く思えました。

少しは参考になりましたか?

小さな子どもは大人が守ってあげないと!という想いがありましたが、時が経ち、目の前に小さな孫がいるようになればなおさらです。可愛すぎて私もフニャフニャになってしまいます(笑)

 

乳児は特に一時的な特別品が多いですが、だからこそ災害時は手に入りにくくなりますので大人以上に備えが大切です。子どもの防災備蓄は親御さんだけではなく、可愛いお孫さんが帰省する際はご実家の祖父母さまも忘れずにご用意くださいね。

 

可愛いからこそ、成長に合わせて孫にも災害対策と防災備蓄を教えていくつもりです。

代表 長柴美恵

関連記事