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2022-08-08

災害用の食品は「外せないものの優先順位」で選ぶ

災害用に備えたい食品は「災害食品」と言われるものに限りません。災害がきたときに、店舗で購入できない。食材が手に入らなくなる可能性がある。そんなときに「生きるために食べるもの」です。せっかく用意するなら”好きなもの”がいいよね!というのが防災備蓄収納プランナー協会の教えです。

そもそもは、苦手なものが多い私個人の想いからなのですが、好きなものだけでもかなりあります。これまでに紹介したものも色々ありますが、欲張れば食材で溢れてしまいます。

そこで私は、外せないものの優先順位で選ぶようにしています。でも、好みも毎年変わりますね。

みなさんの不動の『食』は何でしょうか?

●米

やはり、お米です。これだけは生涯不動です。ご飯さえ炊ければどうにかなる。逆に言えば、ご飯がなかったら数日間もお腹を満たせるものは何だろうか?と考えます。

私がまだ20歳前後の頃、子どもが2人いた7歳年上の友人に「みえちゃん(私のこと)、将来子どもが産まれたら絶対にお米だけは切らしちゃいけないよ!どんなことがあってもお米を買うお金だけは確保しなさい。」と言われました。

当時、独身を楽しんでした私でしたが、その言葉が心に強く刺さり、それから数年後、子どもが産まれてからお米だけは切らせない生活をしてきました。今でも『米』だけは常に10kg以上の予備があります。おかずがなくても、梅干し、海苔、ふりかけ、お茶漬け、鮭フレーク、塩etc。家にある何かしらでご飯を食べることができます。私にとっては一番の主食です。『米』があると安心します。

●辛いラーメン

元気なときだけではなく、疲れすぎたときや食欲がない時もあります。そんなとき、皆さんは何を食べていますか?

これはもう協会設立前からなのですが、帰りが遅く、私一人の食事になって、くったくたになっているけど明日のために”食べなければいけない!”と、自分を奮い立たせて食べていたのが『ネギののった辛いラーメン』でした。それに気づいたのは協会設立してからでした。これもいまだに『不動』です。

もともと辛い味も好きだったので『辛味』は何かしらあって、ネギも切らせたことがありません。しかし、このことに気付いてからは意識して何かしらの『辛味』を確保しています。

「ご飯が一番!」だけど食欲のない時は食べたくないものだったんですね。私は疲れすぎたりストレスが溜まったりすると食欲を失います。災害時はもっと強いストレスと疲労に襲われることでしょう。しかし、食べなくては体力を落とし、災害に勝てません。何気なく食べていたラーメンですが、私にはとっても大切な食事だったことに気付き、勇気を持ちました。

病気になったときにクチにしているものもあるといいですね。それらも用意しておくととても心強いです。

●ネギ

ネギは何十年も切らせたことがないのですが、実は私、青い部分はスープや臭み消しで使う以外は捨てていました・・。今は捨てていません。薬味にも使います。カットすると2本分でこんなにあります。

*インスタントラーメンに卵とネギのシンプル。

この写真のインスタントラーメンは辛いものでしたが、辛さのない味噌味や醤油味も買っています。昼の場合は具は抑えめで、夜の場合は炒めた野菜を麺の量以上に山ほどのせています。災害時は野菜が手に入らないと思うので「メンマ」や「うずら卵」をストックしています。しかし、ラーメンだけを毎日食べるのはツラい。でもご飯だけでも飽きるだろう。

主食があれこれ選べる状況は本当にありがたいことなのだとつくづく感じています。

コロナ禍で外食を控え、おうちごはんばかりになったら味に飽きて調味料が増えました。講座でも「食欲には味が大事」と言って来ましたが、ものすごく大事だということをコロナ禍で痛感しました。この間で食の好みも変わりました。これは年齢なのでしょうか、外食離れのせいなのでしょうか。

 

災害用の食品は「食べたいもの」を備えたいので常に自分の食欲を意識していますが、その中で「ご飯」と「辛いラーメン」は不動でした。

でも、パンも好きです。ただ、パンの好みは変わっています。災害食の「パン缶」を用意していますが、食べる頃にはまた好みが変わっているかも・・。そのためにも好みのジャムやシロップも用意しています。

 

結局、これだけは!という1つには絞れませんね。もっと言えば、総菜も汁もデザートも食べたい!栄養も欲しい!

しかし、種類が多過ぎても買い足しや管理が面倒になるだけで結局期限切れで廃棄ということは避けたいことです。

自分や家族の食べたいものの優先順位を知れば、食欲任せの買い過ぎは防げることでしょう。

代表 長柴美恵

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