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2022-02-14

2022年2月11日【協働型災害訓練in杉戸にて登壇】報告

2022年2月10日・11日に埼玉県杉戸町で行われた「協働型災害訓練in杉戸」の10名の講演者の1人として2日目の2月11日、【備蓄食をいかす仕組みづくり】と題し、SDGs「12」の”つかう責任”と「2」飢餓をゼロについてお話しいたしました。

 

前日の雪の影響が心配だったけど電車も止まらず会場へ行くことが出来ました。

第9回協働型災害訓練in杉戸~SDGs×防災~様のHPはこちら

●協働型災害訓練 in 杉戸とは?

東日本大震災の経験と教訓を生かすべく、平成25年度国土交通省広域的共助推進モデル事業としてスタートされました。今年で9回目。新型コロナウイルスの影響を受け、今年度の開催決定までに時間を要したそうです。決定からの準備期間が短い中で企画がいくつもあり、しかも、初日の2月10日は雪。交通機関の影響も懸念された中で、スタッフの方が前日から泊まり込みでご準備されていたそうです。頭が下がる思いです。

直木賞作家の天童荒太さんの「つながることは備えること」が原点とのこと。

詳しくはこちらからご覧いただけます。

●備蓄食をいかす仕組みづくり

2日目のプログラム3番目

10:30~ 【SDGs2】飢餓をゼロに【SDGs12】つくる責任、つかう責任

[講演7]備蓄食をいかす仕組みづくり ・長柴美恵(防災備蓄収納プランナー協会)

一般社団法人 防災備蓄収納プランナー協会では「防災備蓄が当たり前の日本」を目指して、講座を通して防災備蓄収納を伝えていますが、そのあとの「つかう責任」として廃棄しないことも伝えてきました。では、廃棄しない方法とは何か?ですが、その方法の1つとして「あげる」こともすすめています。私たちひとりひとりの意識から、食を活かし、だれかを生かせるかもしれません。備えを継続して、つかう責任をもち、廃棄よりもあげることをすれば、飢餓をゼロに出来るのではないかというお話しをいたしました。

 

親子で参加されていた方がいて、低学年のお子さんが「とてもわかりやすかったと言っている」とお母さんが言ってくださいました。嬉しかったですね~♪

むずかしい理屈を並べられるよりも、単純に理解できなければ人は行動に移しません。

小学生にも伝わった「そなえる」「あまる」「あげる」

このトライアングルを忘れずにいて欲しいを願っています。

●ランチをご馳走に

システム担当の株式会社ホワイトボックス代表取締役の上村光治様と一緒に、会場で提供して下さったランチのカレーライスをいただきました。

カレーはやっぱり国民的な食事ですね。災害用には絶対に外せないメニューだと感じています。自分の出番を終えて肩の荷が下りた中でいただくカレーはまた格別な美味しさでした。ご馳走さまでした♪

●『フードバンク埼玉』代表理事

かねてからご挨拶に伺いと思っていた『フードバンク埼玉』様の代表理事豊島亮介様は、このイベントの主催者である『一般社団法人協働型災害訓練(CDT)』様の代表理事でいらっしゃいました。お会いできて本当に嬉しかったです。

少しですが、直接お話しを伺うことができました。SDGsの「12」と「2」の取組みにおいて欠かすことのできないこのご縁を大切にさせていただきます。

●『立正大学地球環境科学部』後藤真太郎教授

米国で誕生した災害版ISOとも呼ばれるICS(Incident Command System:現場指揮システム)を用いて学ぶ実践講座の「IPW版協働型訓練DX」では、自分の持っている頭脳や経験、人脈を生かして大規模災害発生時に即時助け合いの対応ができる仕組みをつくる図上訓練で、デジタルシステムを使ってのワークでした。オンライン参加の方とも一緒にグループになりますが、zoomのブレイクアウトルームのようなものではなく、グループ同士でもそれぞれのパソコンから自由に付箋投稿が出来る上に、他のグループの動きまで共有できてしまうという画期的なものでした。
 
なんどきも「考える力」が必要ですね。改めて自分はどんな力が活かせるのか考えさせられました。操作に悪戦苦闘でしたが、慣れたらものすごく面白い仕組みだなぁと思います。
どうしても教える立場が多い私ですが、久しぶりに学ぶ側になって楽しく参加させていただきました。

●市民キャビネット災害支援部会の市民輸送隊

会場だった『すぎとピア』前の駐車場にデコトラックが集合していました。昼間に屋内からも見ましたが、夜はまたゴージャスでキレイですね☆彡

 

物資を運ぶなど、災害時に支援活動されている方々です。

デコトラックで被災地に物資が届いたらワクワクしてしまうだろうなぁと思ったのは私の個人的な趣味だけかしら?子どもたちも大人も目を光らせて喜ぶのではないでしょうか。

 

帰り際、最後に素敵な光栄を見ることができました!

『~つながることは備えること~』を合言葉に開催されている本イベント。

 

私が備えを伝えようと思ったのも”つながり”から始まったことでした。
本当にそうだなぁと思います。
 
自然災害を完全にゼロにすることはできませんが、人の意識によって減災は目指せるはずです。
SDGsも力を入れて構えてやることでもなく、ちょっと意識だけでできていることがあります。
協会もSDGsの取組みを目指したというよりは、これまで伝えてきたことがSDGsの取組みに当てはまっていたという感じです。
 
どちらもいきなり大きなことを目指すのではなく、一人一人の小さなチカラが集まって大きな結果に至ります。
 
SDGs×防災
 
私も、個人として、また一般社団法人 防災備蓄収納プランナー協会代表として、1つずつゴールを目指して参ります。
 
この度お世話になりました皆さま、大切なご縁に感謝申し上げます。
 

長柴美恵

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