1年後の北海道厚真町へ
ちょうど1年前、2018年(平成30年)9月6日3時7分59.3秒に北海道胆振東部地震が発生しました。札幌講座を中止にした直後のことでした。
そして、1年経った2019年9月2日、震度7を観測した厚真町へ、代表の長柴が行って来ました。
ここは地震前に完成したばかりの『富里浄水場』
見た目は壊れていませんが、裏山が崩落し、稼働してわずか数日後に被害を受け、
千歳空港から空港から30分程北東へ。レンタカー店が厚真町と反対方向だったため、片道1時間かかってしまいました。厚真町の入口で早速工事をしていました。
途中で買った「い・ろ・は・す」
北海道の天然水というラベルを見て、迷わずこちらを購入です。
厚真町観光協会様にお世話になりました。一人で来ても、土地勘もなく。親切にご誘導くださり、ありがとうございました。
唯一、生で美味しいハスカップは「厚真町」だそうです。6~7月の数週間はハスカップ狩りが出来るそうです。
崩れた斜面はほぼ当時のままだそうです。削ぎ落とされたようにきれいに崩れた跡です。
9000年前の火山で降り注がれた灰がそのまま崩れたと言われています。
そのため、住宅の1階に滑るように流れ込み、1階が被害に遭い、2階が無事だったそうです。
地域や災害によって被害は異なるといつも思います。絶対の正解は無いと思います。ただ、どんな状況でも生き延びる準備と応用力は必要なんだと痛感するばかりです。
今は倒れた木々がありません。作業員の方たちが倒れない木に1本1本ロープをかけて、それを命綱に手作業で網を1つ1つ張っているそうです。途中でちょうど斜面での作業を目の当たりにしたのですが、車が留めらず撮影出来ませんでした。こういう作業員の方がいるから工事がすすむわけですよね。堂に入った仕事ぶりという感じでした。
ダム近くのこの山の斜面と周辺は当時と今も変わらないそうです。よく見ると、崩れた山の前に「谷」があり、道路よりも数メートル低い位置になります。
しかし、当時はこれほどにも大きく山が崩れたのに、この「谷」には土砂がなく、道路を挟んだ反対側(最後の写真)に流れていたそうです。
つまり、「谷」に溜まることも出来ないほどの勢いで道路を越えて行ったことが想定出来るということです。幸いにも巻き込まれた被害者はいなかったようです。
厚真ダム貯水池に、貯水量の1.5倍の土砂が流れたようです。いまもこの下に溜まっているそうです。もとの貯水量に戻すためには、土砂を取り除くのではなく、まわりを削り面積を広げる方法が効率良いそうです。こうして、1つ1つ復興されていきます。
厚真町から千歳へ移動し、札幌の寺嶋恭子さんと水口綾香さんと合流し、札幌へ移動。
液状化で100件以上の住宅が被害にあった清田区へ行って来ました。新しい住宅もたくさん建ち並びはじめましたが、まだまだ傾いたまま住宅もたくさん残っていました。あまりにもひどく、住民の方を思うといたたまれなくなりました。
その住宅地の中、『はるかのひまわり』がありました。
他にも、地下鉄の上が液状化による陥没があり、4Kmにも渡る東区東15丁目地区を車で通ってもらいましたが、4Kmの直線道路はまだまだ工事中でした。
天災なのか人災なのか。同じことを繰り返さないために早急の原因究明を期待いたします。
と同時に、私たち一人一人が「知識とモノと心の備え」が必要であり、これをもっともっと多くの方に伝えることが必要だと、また改めて強く感じました。
被害に遭われましたお見舞い申し上げます。1日でも早く落ち着いた生活が迎えられますことを心より願っております。
代表 長柴美恵