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2020-02-15

防災備蓄に500mlの水は本当に必要なのか?

「一人分1日3ℓの水を用意する」と言われています。2人分なら1週間分で42ℓ。4人分なら84ℓです。84ℓは、2ℓのペットボトル6本入りが7ケースになります。計算すればわかりますね。では、500mlの水は、なぜ用意するのでしょうか?

「断水になったらコップが洗えないから」「2リットル入りでは飲みきれない。」「子どもには重くて持てない。」「飲み切りサイズの500mlがあると便利!」など、このようなお話はよく聞きます。

では、この500mlはどこで使う(飲む)のでしょうか?

確かに、断水で食器が洗えないことを考えるとペットボトルに口をつけてそのまま飲める方法は便利です。しかし、一度口をつけると菌の繁殖はあっという間に進みます。厳密にいうと3時間ほど経ったものは飲まない方が良いとも言われます。これは気温や湿度にもよりますが、日ごろ私は半日で処分しています。外から持ち帰った水も処分しています。

また、口をつけずにコップに注いで飲んでも、開封後は翌日までに消費しています。

私の基準が正しいかは否かですが、わが家の家族の場合はこれらの水で食中毒になったことはありません。

このような記事を見つけました。ご参考までに

 

わが家も500mlの水は1ケースあります。この中から持ち出し袋に入れましたので、正確には1ケースありません。他は全て2ℓです。自宅でも短時間で飲み切ることを考えれば、さらに割高でも350mmがちょうど良いと思いますね。

●使い分け

夏は500mlも1時間ほどで消費することはあるでしょう。しかし、水は調理にも使います。防災備蓄の水は「一人1日3ℓを用意」と推奨されています。ということは、2ℓの水はその日のうちに消費するのではないでしょうか。

 

「500mlが便利」と聞いて全て500mlの水を用意されている方もいます。当然コストも上がります。平常時も使いながら補充されている方が「割高で困っている」という話しも聞きました。

 

水の使い方は各家庭によって異なります。使い分けも考えてサイズを検討されることをおすすめします。

断水になれば、水は命をつなぐ大変貴重な物資です。コストから量を減らしたり、用意をしないということはどうかなさいませんように。

負担に感じると防災備蓄は続かなくなります。続けなければ災害時に困るのは私たちです。

 

防災備蓄は災害も乗り越えるための用意です。

 

まわりが「これが良いよ」とすすめてくれることも、続かなければ意味がありません。

「わが家の場合は?」と一度立ち止まり、サイズと量を考えて、経済的にも労力的にもご負担が少ない方法を選んでいただけたらと思います。

 

代表 長柴美恵

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