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2019-10-15

災害用の『防災備蓄』の正しい役割を理解する

「災害に備える」

しかし、何を備えれば良いのかが不安なところでしょう。

詳しくは【防災備蓄収納2級プランナー】で学ぶことが出来ますが、ココでは絶対に用意して欲しいモノをお話しします。

●水を用意する意味

台風19号に備え、「水」を大量に購入された方が多かったことでしょう。

水の備えは断水の備えですが、では、水は何に使うのかを考えられていますか?

 

料理、飲料、手洗い、うがい、食器洗い、洗濯、入浴、トイレ、植木、掃除etc

水圧で動かす機材もあるでしょう。

 

わが家では、ペットボトルの水以外に、バスタブ、給水タンク、ピッチャー、ポットにも水を組み置きしました。

 

但し、下水が使用出来なければ、トイレのみならず、キッチンも洗面所も排水は出来ません。

野菜を洗えても、その水を流すことは出来ません。そういうときのためにも『トイレの凝固剤』が必要になります。

●カセットガスコンロを用意する意味

オール電化のお住まいが多い時代です。停電になれば料理も出来ず、あたたかい飲み物も飲めなくなります。数日冷えた食事ばかりでは心身ともに疲労感が大きくなり、食事も喉を通さなくなります。

 

食事は生きるために本当に必要なものです。「何を食べたいか」「どうやって食べるか」を考えると、カセットガスコンロの役割と必要性がご理解出来ると思います。

 

ガスに触れる機会が少なくなり、怖がる方もいます。停電になれば熱量は「火」です。正しく着火すれば爆発することはありません。恐れず、日頃から試してみることをおすすめします。

●なべ、やかんを用意する意味

カセットガスコンロに続き、「なべ、やかん」を用意する意味は飲食のためです。

お湯を沸かす。料理をする。温める。

沸かしたお湯が冷めないように魔法瓶ポットの用意もおすすめします。

 

もし、断水や排水が出来ない場合は食器も洗えなくなります。ポリ袋を使って料理することで鍋を汚さずに済む方法もあります。

●トイレの凝固剤を用意する意味

「トイレが使えない!」どうしますか?我慢は禁物です!

 

今回の台風19号でも「トイレが使えない」問題が起きました。

理由は断水だけはなく、下水が使用出来ないことが原因です。流せば逆流の恐れがあります。

 

飲食は多少我慢できても排泄は我慢できません。そういうときのために『トイレに凝固剤』が必要です。簡易トイレや仮設トイレよりも先ず、『トイレに凝固剤』の用意です。

当面は各自での保管になりますが、排泄が優先であることを決して忘れないでください。

●車にも防災備蓄を用意する意味

車での移動中に帰ることが出来なくなった。また、車で避難ということもあるかも知れません。

 

・地震の場合は車を端に留めて車から離れる。

・風水害により車が浸水する恐れの場合はいち早く車から降りて離れる。

 

安全な場所で車内待機が出来る場合、役立つ必需品です。

●米を用意する意味

わが家では絶対に欠かしません。ご飯が炊ければどうにかしのげます。

 

一緒にあれば一先ずご飯が食べられる「ふりかけ、缶詰、レトルト」などの食品も用意しています。

欲張ればキリがありませんが一先ず過ごすための「コレ!」は忘れずに切らさないように用意して下さい。

●自宅も家族も無事なら

災害が起きたら、先ずは安全な場所に避難することが大前提です。

台風19号で被害に遭われました方々へ心よりお見舞い申し上げます。

 

被災地を思うと心が痛みます。

無事な人がいなければ助ける人もいなくなります。だからこそ、1人1人の日頃からの「モノ」「コト」「ココロ」の備えが大切だと、さらに強く感じました。

 

台風が去れば終わりではありません。

難しく考え過ぎず、欲張り過ぎず、これからも1歩1歩防災備蓄を進めていただきたいと願います。

 

代表 長柴美恵

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