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2020-03-08

パニックが被害を大きくする!冷静になれる5つのポイント

この度発生した『新型コロナウイルス感染症』の影響により、マスク不足の次は、「デマ」に始まり、トイレットペーパー、ティッシュペーパー、生理用品、オムツまで買い溜め騒動に至りました。日本製紙連合会が異例の在庫アピールや大手スーパーと協力して大量販売を行うなど、本来の問題とは関係ない異常事態が起きました。このような騒動も私は「2次災害」だと思います。まずは落ち着いて冷静になることが何よりも大切なことです。

医療関係者、専門家からの詳しい情報が増えてきましたが、異なる意見もあります。

「○○は免疫力を高める」と言えば、○○が棚から消える、サプリメントが売れるという状況になっています。それは一時的のことではなく、日ごろからの食生活が大切であり、まとめて○○を食べたら良いということでありません。

騒動を避けるためにも本文では○○を具体的に言うことは控えます。

 

SNSで流れていた。○○教授がテレビで言っていた。友だちの友だちがシェアしていた。

いい加減、振りまわさるのようはやめましょう。そのためには、落ち着いて冷静になる!

災害時に大切なことは、現在の事実を正しく知り、得た情報をすぐにうのみにせず、一旦立ち止まり、自分の見解(考え方や評価、意見)をしっかりと持つことです。

 

自然災害、火災などで避難が必要な場合は、指示に従い、冷静に安全な場所に避難することが優先です。

(1)数を知る

日本家庭紙工業会のデータから、経済産業省は「1人当たり一週間程度で1ロール」、「4人家族の場合で「1ヶ月16ロール程度」と、目安を伝えています。では、あなたの使用量はどれくらいなのでしょうか?

「○○で言っていた」はあくまでも参考で、わが家の実際の必要数を知ることです。「わが家の必要数」がわかれば、買い物も冷静に判断できます。

[長柴家の場合]

4人が1日家に居た日は、トイレットペーパーは1本消費。花粉が舞うこの時期はボックスティッシュの消費は1日1箱でした。

  • トイレットペーパー1日1本
  • ボックスティッシュ1日1箱

なお、2人が1日家に居た場合は当然消費は少なりました。

  • トイレットペーパー2日で1本

(2人:1ヶ月15ロールの計算になる)

  • ボックスティッシュ3日で1箱

上記はあくまでも[長柴家の場合]です。

あなた(家族)の使用量はどれくらいですか?この機会に数を把握してみましょう。

(2)考える

そもそも「それらは何に使うのか?」「なぜ必要なのか?」を考えましょう。さらに、「わが家が必要な数」を明確に出します。これらを考えるだけでも冷静な行動が出来ます。

大きな災害ほど冷静な行動が必要です。この機会に日ごろから「冷静に考える」ことを習慣にしていきましょう。

マスク・消毒剤

目的はもちろん、感染防止。

・衛生品が手に入らない場合、友人知人に譲ってもらう。ネット上で呼びかけることはおすすめしない。

・家にあるハンカチ、スカーフなどでもマスクを作ることができる。感染防止の効果は不明。

・石鹸で洗う(2回)。水(30秒)だけでも効果あり。とにかく手を洗う。

・出先もこまめにうがいをする。のどスプレーをする。

トイレットペーパー・ティッシュ

目的は排便後の使用。鼻かみ。

・ウォシュレットが使用できるならばまずは安心。

・溜め込んできたポケットティッシュがないだろうか?確認してみましょう。

・着なくなったTシャツや肌着をカット。ティッシュ代わりになる。

・ウォシュレットもなく、流せるティッシュもない時は一時的にウエスを使用し、ごみ保管する。

・友人知人に譲ってもらう。

それぞれ、他に方法はないでしょうか?

ちょっと考えてみてください。きっと別の案も出ると思います。

(3)日ごろからモノを見る

住まいや事業所、倉庫に「しまい込んでいるモノ」が災害時に使えるモノがあります。

モノは、持つだけはなく、活かすことに意味があります。しまい込んだままにせず、日ごろから「災害時、どういうことに使えるかな?何の代用になるかな?」という目線で見てみて下さい。

わざわざ災害用を買わなくても、活かせるモノがみつかるかも知れません。

(4)はじめる

外出は控えたいところですが、学校が休校になったため、いつも以上に買い物に行かれることでしょう。しかし、スーパーの棚から食材まで無くなることは、もはや通常ではありません。食材や生活用品はいつも通り販売されています。電気、水、ガスも通常通り使えます。各々の過度な行動が「2次災害」を大きくしてしまいます。

 

本来なら特別な買い溜めは必要はないはずです。しかし、わからない不安から情報に振り回されてしまいます。備えていないことはもっと不安をかき立てます。

 

モノを揃えていると気持ちが落ち着き、冷静に情報を入手し、冷静な行動が出来ます。「備えていたおかげで」と、また私のもとにお礼のメールが届きました。私自身、昨年の台風19号で「備えは人を冷静にさせる」ことを強く感じました。

 

今回を機に、災害の度に振りまわされないよう、防災備蓄の必要性に気付かれ、準備を始められた方も増えているようです。

この最中にも大きな自然災害が発生しないとは限りません。それこそライフライン(電気、水、ガス)が止まり、流通も止まり、買い物が出来なくなる可能があります。

少しずつでもいい。今のうちに正しい知識を持って、災害時にすぐに使える防災備蓄をはじめてください。家族で試食をして、好みの発見を楽しんでみてください。

「家庭の防災備蓄」は自宅待機時に使います。

「非常用持ち出し袋」は避難時など外に出るときに使います。

2つは目的が異なります。

(5)定期点検

用意して終わらず、定期的に点検しましょう。

  • 賞味期限や消費期限を確認
  • 不足分の買い足し
  • 好みに入替え

食品は廃棄せず、試食もかねて食べて消費しましょう。寄付する方法もあります。

この度の新型コロナウィルスの感染により、お亡くなりになられた方、重い症状の方、またそのご家族様にお見舞い申し上げます。

 

「新型コロナウィルス」というものが少しずつ解明されつつありますが、まだ正確な答えが出ていません。専門家からも具体的な話が出るようになってきましたが、見解が異なっています。

インフルエンザに比べたら致死率は低いなどのデータも出ていますが、死亡者がいる以上、低い高いの問題ではないと私は思っています。

 

インフルエンザやノロウイルスの感染も避けたいことです。発症したときは非常に辛いです。しかし、治療方法がある安心もあります。

 

みんなが知りたいことは、感染したらどうなるのか?後遺症はないのか?ということだと思います。今はまだ、正確な治療方法も特効薬もないということが事実です。今の状況で感染がさらに拡大すれば医療がパンクする可能性があり、医療が機能しなくなれば感染者の治療も危うくなります。そのため、世界も政府も感染拡大を止めなければならない。ということを私たちは理解しなければなりません。

 

感染症対策は政府に頼るだけではなく、私たち一人一人も十分注意を払うことが必要ですが、ストレスも膨らむばかりです。早く終息することを願わずにはいられません。

ともに協力し合い、せめて買い溜めなどの人的な2次災害を作らないよう、冷静な判断をしていきましょう。

 

代表 長柴美恵

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